7月の花暦・百日紅(サルスベリ)の美しく悲しい恋のストーリー
昨日は百日紅(サルスベリ)の名前の由来についてお話ししました。
今日は百日紅にまつわる恋の物語をご紹介します。
ある村で、美しい娘が竜神のいけにえとして差し出されることになりました。
そこに、旅の途中の王子が通りかかります。
娘に一目ぼれした王子は、勇敢に竜神と戦い、娘を救います。
しかし、旅の使命を果たすべく、王子は100日後には必ず迎えに来ると約束し、再び旅立ちます。
娘は王子の帰りを待ちわびましたが、100日を待たずして無念にも亡くなってしまいます。
ようやく旅の使命を果たし、娘のもとに駆け付けた王子は娘の死を知り嘆き悲しみます。
娘の墓に行ってみると、そこには1本の木が生え、美しい花を咲かせていました。
花は王子の帰りを待ちわびていたように、100日間、咲き続けたということです。
夏の大空に向かって元気に咲いている百日紅(サルスベリ)からは想像もつかない、切ない恋の物語ですね。
王子の帰りを、首を長くして今か今かと待ちわびて、高い木の上に花を咲かせたのでしょうか。
王子に早く見つけてもらえるように、空高く花を咲かせているのでしょうか。
娘さんはどんな方だったのでしょう。
きっと、この百日紅(サルスベリ)のようなバラ色の頬をした美しい方だったのでしょうね。
明日は、百日紅に続いて千日紅のお話をしたいと思います。
お楽しみに。
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